自動ドアのエンジン交換を徹底解説!寿命や費用も紹介

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自動ドアのエンジン交換を徹底解説!寿命や費用も紹介

更新日:2025/06/06

自動ドアを長く快適に使い続けるためには、エンジン部分の交換時期を見極めることが不可欠です。ドアがスムーズに開閉しなくなったり、モーターから異音がするなどの症状が見られたときには、経年劣化が進んでいる可能性があります。エンジンの交換を行えば故障リスクを低減し、トラブルによる営業の一時的な停止の防止にも効果的です。

本記事では、自動ドアエンジン交換の必要性や具体的な費用相場、作業の流れ、そして交換時に押さえておきたい注意点を詳しく解説します。

自動ドアエンジン交換の基本知識を押さえてトラブルを回避

basic knowledge

自動ドアに搭載されたエンジン(モーター)は、開閉の要ともいえる重要部品です。適切なメンテナンスや交換時期を把握しておけば、突然の故障や長期間の稼働停止を防ぎやすくなります。

エンジン交換が必要になる代表的な症状と寿命の目安

自動ドアのエンジンは、一般的に10年から15年ほど使用できるといわれていますが、設置環境や使用頻度によって寿命は左右されます。

具体的な症状としては、開閉時の速度が極端に遅くなる、モーター部分から異音がする、制御装置にエラー表示が増えるなどが挙げられます。こうした兆候を放置していると、一気に部品交換が増えたりドア全体の動作が止まってしまう恐れがあるため、早めの対処が重要です。

修理とエンジン交換の判断基準と見極め方

自動ドアが故障した際、エンジン全体を交換するべきか修理で対応できるかを見極めるには、部品の調達可否と劣化度合いを考慮しましょう。

部分的な部品交換や調整で済む場合は費用を抑えられますが、経年劣化が進んでいる場合やメーカーサポートが終了しているモデルではエンジンごと交換したほうが長期的に安全性とコストを両立しやすいです。見積もりを複数業者から取り寄せ、故障原因と費用対効果を比較する姿勢が大切です。

自動ドアの修理の判断基準についてもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

自分でできる自動ドア修理の方法とは?修理業者へ依頼する基準について

自動ドアエンジン交換の費用相場と業者選びのポイント

cost price

エンジン交換は自動ドアの修理項目の中でも大きな投資が必要になるケースが多いです。適正価格や業者選定の基準を知っておけば、安心してメンテナンスを進めやすくなります。

エンジン交換にかかるおおまかな費用相場

自動ドアのエンジン交換費用は、機種やドアの大きさ、メーカー、設置環境などによって異なります。一般的な商業施設向けのエンジン交換では、部品代と工賃を合わせて10万円から20万円程度かかることが多いです。

高性能なモーターや特殊な制御装置を搭載したモデル、あるいは大型のガラス扉を運用している場合はさらに高額になる可能性があります。加えて、交通費や作業時の養生などで追加料金が発生するケースもあるため、事前に見積もりをしっかり確認することが重要です。

安すぎる見積もりは中古部品の使用や短期間の保証などリスクを伴う場合もあるため、価格だけでなくサービス内容や保証範囲をよく比較してください。

相見積もりで適正価格を把握し業者を賢く選ぶ

エンジン交換は自動ドアの長寿命化に関わる大きな作業なので、複数社から見積もりを取得し、費用と品質のバランスを見極めることが大切です。

同じメーカーの製品でも業者ごとに仕入れルートや手数料が異なり、作業内容や保証期間にも差があります。見積もり時にエンジンの型番や交換部品のメーカー純正・社外品の有無を確かめ、追加費用の可能性がないか注意深く確認しましょう。

信頼性を重視するならメーカー指定代理店や実績豊富な修理専門業者、スピード対応を求める場合は地域密着型の会社など、希望に合わせて業者を選定するとスムーズな工事が期待できます。

自動ドアの修理費用についてもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

自動ドアの修理・交換の費用相場について事例別にわかりやすく解説

自動ドアエンジン交換の流れと作業時に注意したいポイント

Replacement procedure

エンジン交換の工程は、ドア本体を外す場合もあれば、上部カバーから内部ユニットだけを取り替えるパターンなど状況によって異なります。安全面と作業効率を考慮した手順を理解することが重要です。

エンジン交換の基本的なステップ

一般的な交換手順としては、まず電源をオフにして作業エリアの安全を確保します。上部カバーを取り外してモーターや制御ユニットが入っている箇所を露出させ、旧エンジンとドア本体を繋ぐベルトや配線、吊り車などを丁寧に取り外します。

その後、新しいエンジンを所定の位置に装着し、配線やベルトを正しく接続して取り付けが完了したら試運転を行う流れです。ドアのサイズやエンジンの取り付け位置によっては、一部のレールや扉自体を取り外すケースもあります。作業中にガラスやレールを傷つけたり、人が通行する場所では事故防止策を徹底することが大切です。

安全対策と作業効率を高めるための注意点

エンジン交換時には、ドアが突然動いてしまうリスクを回避するため必ず電源をオフにしてから作業を始めます。

作業エリアは広めに確保し、ガラス扉の扱いにも細心の注意を払います。複数人で作業する場合は連携を図り、段取りをあらかじめ共有しておくとスムーズです。特に商業施設やオフィスビルなど人通りが多い現場では、通路を一時的に閉鎖する案内や看板を設置し、利用者の安全を確保してください。

また、新しいエンジンの取り付け後は開閉速度やセンサーの感度調整なども合わせて実施してください。一度に各種調整を済ますことで、後日再訪問の手間やコストが節約でき、自動ドアの運用をよりスムーズに行えます。

エンジン交換の効果とメリット

エンジンを新品に交換すると、単なる故障対策だけでなく省エネ性能の向上や開閉スピードの安定化、そして防犯性能の改善にもつながります。長期的な視野で見たときに得られるメリットをチェックしましょう。

開閉動作がスムーズになり異音や故障リスクが低下する

古いエンジンは経年劣化に伴いモーターの回転数が不安定になったり、内部ギアが磨耗して異音を発することがあります。エンジンを交換すれば、駆動部品全体が新しくなるため開閉動作が安定し、利用者にとって快適なエントランス環境が整います。

さらに、消耗した部品を一斉にリフレッシュすることでドア全体の負荷が軽減され、周辺部品への影響も抑制できる点が大きなメリットです。故障リスクが減ると突発的な修理費や営業停止による損失も少なくなり、施設管理者にとってはコストパフォーマンスが高まります。

最新モデルなら省エネ性能や防犯機能が強化される

近年の自動ドアエンジンはインバータ制御など先進的な技術が取り入れられ、効率的な電力消費が可能になっています。エンジン交換のタイミングで最新モデルに切り替えることで、日々の電気代が削減できるだけでなく、環境負荷の軽減にも寄与します。

また、防犯性能の向上を重視する施設では、専用のロック機能や異常時に警報を発するシステムを備えたエンジンがおすすめです。こうした追加機能を検討する際には、導入コストと効果を比較検討し、施設や店舗の運営方針に合ったエンジンを選びましょう。

エンジン交換のタイミングを逃さないための日常点検とメンテナンス

エンジン交換は突然の故障をきっかけに発注されることが多いですが、日常点検を徹底すれば早期発見と適切なタイミングでの交換が実現しやすくなります。メンテナンスルールを見直して不具合を見逃さない体制を整えましょう。

日常的なチェックで異音や動作不良を早期発見する

自動ドアが正常に動いているように見えても、細かな異音や若干の開閉速度低下はエンジン不調の前兆です。週に一度や月に一度など点検日のスケジュールを決め、ドアの開閉音、センサー応答、扉の滑らかさをチェックしてください。

モーター付近やレール周辺にゴミやホコリが溜まっていると駆動部品の劣化が進みやすいため、日々の簡単な清掃も重要です。また、点検時に「前より遅く感じる」など体感レベルの違和感があれば、記録に残し業者に相談すると故障の予防につながります。

専門業者による定期保守でトラブルを最小限に抑える

大規模施設や人の往来が激しい建物では、自動ドアが停止するだけで大きな経済的損失や利用者の混乱が生じる恐れがあります。そこで、専門業者に定期保守を依頼してエンジンやベルト、センサーなど主要部品の劣化具合を把握してもらうことが有効です。

プロの視点で点検を実施すれば、部品の寿命が近づいているサインや制御装置のエラーを早めに発見でき、適切な交換時期を提案してもらえます。定期的なメンテナンス契約を結ぶことで、出張費や修理費用が割安になるケースもあり、結果的にコストを抑えながら安定した運用が続けやすくなります。

自動ドアのエンジン交換はタイミングを見極めよう

自動ドアのエンジン交換は、開閉が遅くなったり異音が出始めたときに検討したい重要なメンテナンス作業です。寿命の目安は10年から15年ほどとされるものの、使用環境や頻度によって大きく左右されます。

交換には10万〜20万円程度が費用相場ですが、古いモデルから最新の省エネ機能や防犯機能を持つエンジンに切り替えることで、長期的にはコストパフォーマンスが高まるメリットも期待できます。

定期的な点検で早期に異常をキャッチし、修理と交換の適切なタイミングを見極めれば、施設利用者の安全と快適性をしっかり確保できます。信頼できる業者を選び、エンジン交換を通じて自動ドアを長く活用してください。

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この記事の監修者

経歴

自動ドアに携わって17年以上。 大手自動ドアメーカーで8年、自動ドアの製造および施工事業に従事後、自動ドアメンテナンスに合流。 今は中部地方のチームリーダーとして自動ドアの修理工事の指導を行う傍ら、WEB担当として情報発信も行う。

実績

  • 独立後800件以上の施工件数
  • メーカー問わずマンションの自動ドアから大型商業施設の自動ドアまで幅広く経験

保有資格


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