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自動ドアのタッチスイッチの仕組みと電池交換方法を正しく知ろう
- 更新日:2023/06/07
- 自動ドアのタッチスイッチってどのような仕組みになってるんだろう?
- 開閉しなくなったら電池交換しろと言うけどどうやって交換すればいいの?
- センサー式からタッチスイッチ式への切り替えは大変?
公共施設やビル、マンションなどさまざまな場所に設置されている自動ドアは毎日利用するくらいみなさんお馴染みの扉ですよね。
自動ドアにも通過するだけで開くタイプのものと、ボタンを押して開くタッチ式のものがあります。
そんな自動ドアのタッチスイッチが開閉しなくなったらどうしたらよいのでしょうか?
そこで今回はタッチスイッチ式の自動ドアの仕組みから開閉しなくなった時の電池交換の方法について解説をしていきます。
また、現在センサー式の自動ドアを使っている方でもタッチスイッチ式に切り替えた方が結果的にコスパが良いこともあります。
なので、センサー式からタッチスイッチ式へ切り替えるためにはどうすれば良いのかについても解説していきますので、是非参考にしていただければと思います。
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
目次
自動ドアのタッチスイッチの仕組みとは
自動ドアのタッチスイッチの仕組みはどのようになっているのでしょうか?
扉に「押してください」と書かれているタイプのドアと、扉に、「触れてください」と書かれているタイプのタッチスイッチの方式があります。
それぞれのタイプの違いと特徴をまとめてご紹介します。
「押してください」のタイプ
自動ドアの扉に「押してください」と書かれているボタンを見かける方も多いのではないでしょうか?
このドアの仕組みですが、タッチスイッチの機械の中に自動ドアを作動する装置への電波を送信する部分と、ボタンが押されたことを検知する装置、それらを動かすための動力である電池が格納されています。
タッチしたボタン部分から発信された電波を受信する装置が受信をし、扉が開かれるのですね。
起動センサーがスイッチタイプになり、他のセンサーはドア上部で併用という形になることが多いです。
電池については、2年から3年程度で消耗してしまうため、切れる前に定期的に交換をするようにしましょう。
「触れてください」のタイプ
自動ドアの扉に「触れてください」と書かれているタイプのタッチスイッチの方式があります。
タッチ式は、触れる部分がボタンではなくステッカーやパネルのようなものになっており、そこに触れることでドアが開閉します。
タッチ式の仕組みは、かざすステッカーの横のサッシ部分のレンズから赤外線が通っており、その赤外線に触れることで起動センサーが検知し扉が開閉します。
この開閉方式をビームタッチといい、厳密にはボタンに触れるのではなく、赤外線センサーに触れることで開く疑似タッチスイッチとなります。
「触れてください」タイプには、もう一つ開閉方法があり、上部センサーの感知範囲がかざすステッカー部分に限定しているタイプもあり、これは上からセンサーで検知する仕組みになります。
自動ドアのタッチスイッチが反応しなくなったら電池交換を試そう!
タッチスイッチを押して開閉する自動ドアはスイッチ内の電池が切れると開閉しなくなります。
そんなときに役立つ電池の交換方法をご案内します。
自動ドア修理業者が年に100回は聞く問い合わせで、そのうち半分はタッチスイッチの電池交換をすることで解決します。
自動ドアのタッチスイッチの電池交換方法
自動ドアのタッチスイッチの電池交換は非常に簡単です。
素人の方でも5分で出来ますのでぜひ下記を参考にして試してみてください。
百聞は一見にしかず。ちょうどよい動画がありましたのでまずはご覧ください。
上記の動画の内容をまとめると下記のようになっています。
用意するもの |
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電池交換の手順 |
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もし、うまくいかない場合は自動ドア修理業者に連絡しましょう。
自動ドアのタッチスイッチの電池の寿命
電池の寿命は1日500回使用でおよそ3年となっています。
当然使用頻度によってその寿命は変わります。
1日500回は通常の店舗の平均的なケースのようです。
例えば24時間営業のコンビニでは自動ドアは1日あたり2000開閉が平均的なので電池は一年保ちません。
コンビニはメーカーと保守メンテナンス契約をしていることがほとんどなので、保守メンテナンスの際に自動ドアのタッチスイッチの電池を交換しています。
1日500回くらいの開閉頻度でも2年に一回とか3年に一回ですと忘れてしまいがちですので年一回の電池交換をお勧めしています。
自動ドアはセンサー式のものをタッチ式に交換することも可能
ここまでは自動ドアのタッチスイッチの仕組みや電池交換の方法について解説をしてきました。
中にはセンサー式の自動ドアを使われている方もいるかと思いますので、センサー式とタッチ式でどのような違いがあるのかについても紹介していきます。
センサー式とタッチ式の違い
センサー式は、扉を通過しようとするだけでもセンサーが反応して扉の開閉が行われますが、タッチ式はボタンを押さなければボタンは開きません。
日本で使われている自動ドアの大多数はセンサー式になっていますが、センサー式だと通過する人の服の色や、床の素材などで開かないということも多い一方タッチスイッチは押す、触れるという動作を必ず行えば開きますので安心ですね。
押す、触れるまでドアが開閉しないので外気を取り込むことも少なくなるため、省エネにも繋がるだけではなく、誤作動が少ないため、自動ドアの挟まれ事故などが起きない安全性もあります。
センサー式からタッチ式への切り替え
センサー式からタッチスイッチ式へ切り替えるとなるとドアごと交換しないといけないと思う方もいるかと思います。
それは、間違いで送電機となるタッチスイッチをドアに固定して受信機を設置するだけでタッチスイッチ式に変えることができます。
取り付け料金としては1~5万円程度となっていますが、それほど手間なく切り替えることができるので、長期的な目線で見るとコスパがよかったりもします。
人通りが多い場所に自動ドアがあって不要な時にも開閉してしまうことが多い場合はタッチスイッチ式への切り替えを検討することをおすすめします。
タッチスイッチの交換について
ちなみに、タッチスイッチが非常にボロボロで見た目がよくないので交換したいという場合、交換することも可能です。
タッチスイッチを交換するには、基本的には業者にお願いするという形になります。
必要なものとしては、まずはタッチスイッチ本体が必要になります。
メーカーによってはタッチスイッチだけでもさまざまなバリエーションのものがあるため選ぶのも楽しさの一つでもあります。
業者への取り付け工賃、調査費用もかかるため、相場としてはおよそ4万円程度となっています。
どうしても扉が開かない場合業者へ依頼しましょう
タッチスイッチを押した際にLED表示灯が点灯しているにも関わらず、扉が開かない、また、電池交換をしたにも関わらず扉が開かない場合は、別の部品が故障している可能性があります。
そのような場合には修理業者へ依頼するようにしましょう。
修理する際に実績や技術、資格の有無、アフターサービスがあるかなどをしっかりと確認するようにすると良いですね。
特に資格に関しては「自動ドア施工修理技能士」という資格を持っている人が多い企業者やお店は、技術的に信頼して良いとされています。
必ず無料見積もりを行い、複数企業を比較して信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回はタッチスイッチ式の自動ドアの仕組みや電池交換の方法、センサー式からタッチスイッチ式へ切り替える方法についての解説をしてきました。
センサー式と比べてタッチスイッチ式は必要な時だけ開閉するタイプのため経済的です。
ただその一方で自動ドア業者へ問合せが多いのもタッチスイッチ式の自動ドアになっています。
そのほとんどが電池切れという初歩的な問題であることが多いので、自動ドアが反応しなくなってしまった際はまず電池交換を試すようにしてみてください。
もし電池交換したけど自動ドアが反応しない、センサー式からタッチスイッチ式へ自動ドアを切り替えたいということであれば自動ドアの修理業者へ連絡をするようにしましょう。
その際は、無料見積もりにて少なくとも3社以上見積もりを取ることによって、対応や費用面で納得いく業者を選ぶことができるので是非参考にしてみてください。
天田 聡
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