自動ドアから異音がする時の原因とその修理方法

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自動ドアから異音がする時の原因とその修理方法

更新日:2023/06/06

自動ドアから異音がする時は自動ドアに不具合が生じている可能性があります。症状別にそれぞれの修理方法をまとめました。自動ドアの異音でお困りの方は参考にしてください。

症状1.自動ドアからガタガタと異音がする

原因1.吊り車やガイドレールが摩耗している

吊り車やガイドレールが摩耗して凸凹になっている可能性があります。通常吊り車は樹脂、吊り車が走行しているレール部はアルミの組み合わせが多く、吊り車は車のタイヤの用に消耗します。開閉の回数にもよりますがパチンコ店の入り口などは早ければ5年程度で形状が変形してきます。ガタゴトと音がし始めたら、早めに交換しないとガイドレールを痛めてしまい、修理費用が高額に膨れ上がる恐れがあります。特にガイドレールと台板が一体となっている場合、装置交換と同じだけ手間がかかるので作業時間が長くかかり費用も当然高額になります。吊り車にゴミが付着して、ガイドレールを走るたびにガタガタ音がする場合には吊り車を掃除するだけで症状が解決する場合もあります。

修理方法

吊り車が変形していたり、割れている場合は吊り車の交換。こちらは40,000円くらいです。ガイドレールの交換となると100,000円くらいみておきましょう。ただガイドレールの交換となると吊り車も交換が必要になることがほとんどなので両者合わせて140,000程度。あとは両者やるから安くしてくれと価格交渉をしましょう(^_^;)。吊り車のゴミの除去だとメンテナンス費込で15,000円程度でしょうか。

原因2.装置のカバービスの緩みや外れ

装置のカバーを止めているビスが緩んでいることが考えられます。穴はあるのにビスが無いなど単に抜け落ちている事もあります。ビス締め直したり、見つからない場合は補充して締め直しましょう。

修理方法

外れたビスやネジ山に適合するビスで自動ドア装置のカバーを固定しましょう。自分で行えば無料ですが自動ドア修理業者を呼べば15,000円程度です。また音が鳴り止まなければ別の原因が考えられます。

原因3.建物自体が歪んでいる場合

建物自体の歪みから自動ドアのカバーとサッシの間に隙間が出来ている事があります。自動ドアカバーを手で抑えながら扉を動かしてみて、音が小さくなるようならその部分が擦って音を出している可能性があります。

修理方法

現在の建物に沿った形に調整します。作業量によりますので正確なお見積りは分かりませんが40,000円程度は覚悟しましょう。ただ建物の歪み自体を改善しなければならないことも・・・

 

症状2.自動ドアからキーキーと擦れる音がする

原因1.自動ドアカバーがサッシ(ガラスドア)に接触している場合

引分けなら自動ドアの中央、片引きなら自動ドアの左右どちらかにサッシに自動ドアカバーとの擦れ跡はないでしょうか?カバーを手前に引っ張ると音が消えるもしくは軽減するようなら自動ドアカバーとサッシが擦れています。

修理方法

これは自動ドア修理業者に頼むしかありません。自動ドアカバーとサッシの位置を調整します。およそ30,000円程度です。

原因2.振れ止め(ブレ止め)が濡れているもしくは汚れている場合

振れ止めに砂や枯れ葉などの異物が付着してガイドレールとの隙間に挟まりながら音を出します。または水滴がついていても甲高いキーキーと言った音が出ることがあります。一見、自動ドアの上部から音が出ているように感じますが、実は扉の下についている振れ止めという部品の音がドアを伝わり自動ドアボックスの中で反響して、いかにも自動ドア本体から音が出ているように聞こえる場合があります。

修理方法

上の写真の白く写っているのが振れ止めです。ガイドレールを掃除して水滴をとって、CRCなどの潤滑油を少量塗布して下さい。

原因3.自動ドアの部品が遊んでいる

自動ドアの可動部の金具を止めているビスが緩み、自動ドアカバーやチャンネルに接触して音を出します。ベルトの動きを扉に伝える金具が緩み、動きもおかしくなる場合があります。

修理方法

こちらも自動ドア修理業者に見てもらいましょう。メンテナンスもこみで20,000円くらいかかります。

原因4.サッシと柱が擦れている場合

 

長年の使用で上にあるレールが磨耗して擦れるケースや扉に衝撃が加わり(人や物の出し入れ等)扉の位置がずれたりなどが原因で柱とサッシが擦れるケースがあります。

修理方法

自動ドアユニットの交換や調整が必要となりますのでお近くの自動ドア修理業者に相談しましょう。

症状3.自動ドアが開閉する時「ドッカーン!」と大きな音がする

原因1.磁気の非接触タイプのタッチスイッチが故障している

ブレーキを決まったタイミングで掛けるスイッチ(多くは磁気の非接触タイプ)関係の故障で減速せずノーブレーキで開閉し、戸当たりへ扉が衝突してしまいます。自動ドアが壊れるだけでなく、ガラスが割れたり通行者に怪我を負わせかねません。

修理方法

自動ドアの使用を中止し、すぐに自動ドア修理業者を呼びましょう。タッチスイッチユニットの交換で費用は60,000円程度になります。

原因2.自動ドアのコントロールボックスが故障している

コンピューターが記憶しているメモリー値が雷やノイズ信号でブレーキのタイミングが狂い、ノーブレーキで開閉する場合があります。
最近の自動ドア装置は小さなコンピューターです、どこでブレーキを掛けるのか、閉じる速度はどの位かなど全てメモリーに記憶して制御しています。

修理方法

自動ドアの電源を切って再起動しましょう。それでも直らない場合は自動ドアの使用を中止し、自動ドア修理業者を呼びましょう。コントロールボックスの交換となる場合は大体100,000円程度は予算を見て下さい。

 

症状4.自動ドアからキュルキュルと異音がする

原因1.吊り車に不具合がある

扉が開閉するたびに音が移動するなら、吊車に問題がある事考えられます。ベアリングのグリス切れや異物の付着などが原因です。

修理方法

自動ドア内の清掃または吊り車の交換が必要です。清掃による調整は15,000円程度、吊り車の交換は40,000円程度になります。

原因2.タイミングベルトが擦れている場合

扉が開閉しても音が移動せず装置の右端か左端から異音がするなら、ベルトの磨耗によりモータープーリーやアイドラプーリーのフランジに、ベルトが擦れている可能性があります。
またモーターギアやアイドラプーリーのベアリングの磨耗なども考えられます。

修理方法

こちらも自動ドア内の清掃もしくはタイミングベルトの交換の処理となります。タイミングベルトの交換は35,000円程度を見ておきましょう。

自動ドアの異音を業者に頼んだ時の修理金額の目安は?

上記で個別に触れましたが10,000円~100,000円とかなり幅が広いです。自動ドアの修理金額の平均値が50,000円程度なので少なくともこのくらいの腹積もりはしておきましょう。自動ドアの修理金額の決まり方は下記にまとめてありますので気になる方は参考にしてください。失敗しない自動ドア修理の依頼の仕方なんかもまとめてあります。

自動ドアの修理・交換の費用相場について事例別にわかりやすく解説

まとめ

自動ドアから異音がする場合の修理方法を音の種類によって分けて解説しました。まずはガイドレールの清掃を行い、振れ止め等のグリスアップを試していただき、それでも改善しない場合は自動ドア修理業者に見てもらうと良いでしょう。ただし、明らかにおかしい挙動をしている場合は業者が来るまで自動ドアの使用は控えるようにしてください。

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天田 聡

大手の自動ドアメーカーを経て現職へ。Web担当ではありますが現場仕事も大好き。趣味は猫カフェ巡り。

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