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自動ドアのサムターン交換方法をわかりやすく解説
- 更新日:2025/06/06
自動ドアのサムターンが壊れていたり防犯上の理由で交換を検討している際、作業手順がわからずに困ることが多いです。正しい交換方法を理解しないとドア本体を傷めたり、鍵の動作不良につながる恐れがあります。
オフィスや店舗など人の出入りが多い場所ほど、スムーズに交換を行うための知識が欠かせません。本記事では自動ドアのサムターン交換方法を中心に、必要な工具や作業工程、注意点などを整理しながら詳しく解説します。
目次
自動ドアのサムターン交換が必要な理由と準備
自動ドアに取り付けられているサムターンは、防犯性と使い勝手を両立させるために重要なパーツです。スムーズな施錠や解錠を続けるには、故障や劣化のサインに早めに気づき、正しい方法で交換することが大切です。
サムターン交換で防犯性と利便性を維持するメリット
防犯意識が高まる昨今、店舗やオフィスの出入口に設置された自動ドアのサムターンは、安全性を高めるための重要なパーツです。鍵がしっかりとかかる状態を保てるように交換することで、不審者の侵入リスクを低減できます。また、施錠と解錠をスムーズに行えるサムターンは、従業員や関係者の出入りを管理しやすくするメリットもあります。
特に、人の往来が多い場所では鍵の操作性が悪化すると混雑が生じ、防犯上も好ましくありません。サムターンの状態が悪くなると鍵が完全に閉まらなかったり、開ける際に時間がかかってしまうなどのトラブルが増える可能性があります。防犯や利便性を向上するうえで、サムターンの劣化や故障に気づいたときは迅速に交換しましょう。
サムターンを交換する前に準備しておきたい工具と部品
自動ドアのサムターンを交換するときは、あらかじめ必要な工具と部品を用意すると作業がスムーズに進みやすくなります。代表的な工具としては、プラスドライバーやマイナスドライバー、六角レンチ、ピンセットなどが挙げられます。また、サムターン本体に対応したネジやシリンダー、スペーサーなどの部品を確認しておきましょう。
自動ドアの種類やメーカーによって部品の形状やサイズが微妙に異なるため、購入時には対応機種の型番と合致しているかを確かめてください。オートスライド式やタッチスイッチ式など自動ドアの仕組みに合わせて、交換パーツを間違えないようにすることがポイントです。
事前に部品をそろえておけば、作業中にドアを開けたまま立ち往生する状況を避けられます。
自動ドアのサムターン交換方法と手順
自動ドアのサムターン交換は、ドアの種類やメーカーによって細かな差があります。基本的な流れを押さえれば、大まかな工程を把握しながら安全に作業を進めることが可能です。
1.ドア周辺の安全確認と現状把握
サムターンの交換では、作業前にまずドア周辺の安全確認を行いましょう。
自動ドアが動きやすい状態のままだと、作業途中でドアが勝手に開閉してケガを招くリスクがあります。停止スイッチがあれば必ずオフにし、電源供給がある場合は抜いておくかコントロールボックスで動作を止めてください。また、鍵が現在どのような状態になっているかの確認も大切です。
サムターンがぐらついていたり回らない場合、ネジが緩んでいる、あるいは内部部品に何らかの支障が起きている可能性があります。現状を正確に把握し、作業中に追加で必要な部品や工具が出てくる可能性があるため、その場で対応できるよう事前準備を整えておくとスムーズです。
2.カバーや固定ビスを外してサムターンにアクセス
自動ドアのサムターンは、カバーや固定ビスなどでしっかりとドア本体に取り付けられています。まずはカバー部分を外し、内部の錠前やサムターンが露出する状態にします。
カバーを外す際には、プラスドライバーや六角レンチを使って丁寧にネジを外してください。ネジを失くさないよう小さな容器に入れるか、決まった場所にまとめておくと作業後の組み立てが楽になります。
カバーを外すとサムターン本体が露出するので、取り付け部分を観察してビスがどこに配置されているかを確認しましょう。ビスや金具がドアの側面から留められている場合は、あわせて側面のネジを外す必要があることもあります。ドアの厚みや鍵の種類によってビスの本数や配置が異なるため、焦らずに一本ずつ着実に外していくことが大切です。
3.サムターン本体の取り外しと新しいパーツの取り付け
カバーや固定ビスを外して内部構造が露出したら、いよいよサムターン本体を取り外します。サムターンが錠前とどのようにつながっているかを確認し、連結しているシャフトや部品をそっと取り外してください。無理に引っ張ると部品の変形やドア枠への傷が生じる恐れがあるため、慎重に作業を進めることがポイントです。
古いサムターンが外れたら、新しいパーツを差し込みますが、形状やサイズが合わない場合は取り付けられないことがあるため要注意です。もし微妙に合わないと感じたら、無理に押し込むのではなく部品の型番が間違っていないかを再度チェックしてください。
サムターンを取り付けたら仮止めを行い、ドアを少し動かして鍵の回転や施錠がスムーズかどうかを確認します。問題がなければ本締めを行って作業を完了させましょう。
自動ドアサムターン交換時に押さえておきたい注意点
サムターンの交換作業は比較的シンプルに見えますが、ドアの構造や防犯性に直結するため、いくつかの注意点を意識しておくことが大切です。作業ミスを避けるためにポイントを整理します。
作業中のドア開閉トラブルやケガを防ぐ
自動ドアのサムターンを交換するとき、ドアが勝手に開閉してしまう状況を避けることが最重要になります。動作停止状態にしているはずでもセンサーやタイマー設定によって思わぬタイミングでドアが動く可能性があります。作業前に電源をオフにするだけでなく、センサーの配線を切り離すなど完全に稼働を停止させる手段を取ることが安心です。
さらに、周囲に人が通行する場所であれば、作業中に通行を制限する案内を出したり、スタッフ同士で声をかけ合って注意を促すと事故予防につながります。ドアの下や側面に指を挟みやすいパーツもあるため、軍手や作業用手袋を着用するなど、安全装備にも気を配ってください。
錠前やシリンダーの互換性を正確に確認する
サムターンを交換する際、錠前やシリンダー自体も交換が必要になるケースがあります。自動ドアのメーカーや型番によっては、対応する部品が限られている場合があり、汎用品が使えないことも珍しくありません。防犯機能が高いシリンダーに交換することでセキュリティレベルを上げられますが、ドアの構造や寸法が合わないと取り付けが困難です。
店頭や通販で購入する前に、現状の型番をメモしておくか、現物の写真を撮影して専門業者やメーカーに問い合わせると間違いを減らせます。もし交換部品が手に入らない場合は、ドアごと改修しなければならないリスクもあるため、費用と時間を見積もって適切に判断してください。
シリンダー周辺のホコリや異物を除去しておく
サムターン交換のためにドアを分解したタイミングで、シリンダーや周辺機構の掃除をしておくと後々のトラブルを防ぎやすくなります。
鍵穴部分にホコリやゴミが溜まっていると、施錠や解錠の動きが悪くなり、防犯性にも影響が及びます。エアダスターや柔らかいブラシを使って異物を除去する程度であれば難しい作業にならず、短時間で済むため、サムターン交換とあわせて実施するのがおすすめです。
洗浄スプレーや潤滑スプレーを使用するときは、必ず鍵専用の製品を選び、必要以上に噴射しないよう注意してください。油分が多いスプレーを過度に使うと、かえってホコリを呼び込みやすくなる可能性があるためです。清掃後は鍵の回転がスムーズかどうかを確認し、不具合がなければ元通りに組み立ててください。
サムターン交換の作業を自分で行うか業者に依頼するか
サムターン交換はDIYで済ませることも可能ですが、ドアの種類や自動ドアシステムの複雑さによっては専門業者へ依頼したほうが安全な場合があります。それぞれのメリットとデメリットを比較してみていきましょう。
自分で交換するメリットとリスク
DIYでサムターン交換を行う最大のメリットは、業者への出張費や工賃がかからず費用を抑えられる点にあります。比較的シンプルな構造の自動ドアであれば、工具がそろっている人には取り組みやすい作業です。自分で作業することで構造を理解し、今後のメンテナンスやトラブルシューティングにも役立ちます。
ただし、必要な部品を誤って購入したり、ドア自体を傷つけてしまうリスクがあることも忘れてはいけません。防犯機能に関わる部分を間違った方法で取り付けると、逆にセキュリティ面のリスクを高める場合があります。
ドアの動作制御やセンサー系統が複雑なタイプは、自分での交換は難しいケースもあるでしょう。作業中のケガやドアの故障に対する補償も自己責任になるため、リスクを十分に検討したうえで判断してください。
専門業者に頼む場合の費用相場とメリット
専門業者に依頼すると、取り付け部品や手順が正確で、短時間でスムーズな作業が期待できます。自動ドアの構造を熟知したプロが担当するため、ドア本体やセンサーへのダメージを最小限に抑えられ、防犯面のレベルも維持しやすいです。
費用は出張費と作業費、部品代を合わせて数千円から数万円程度が相場といわれていますが、ドアの規模やセキュリティ等級の高い部品を選ぶほど高額になりやすいです。業者によってはアフターフォローや保証期間を設けている場合もあり、交換後に不具合が起きても追加費用なしで対応してくれるケースがあります。
防犯対策を重視する店舗や企業では、信頼できる業者に依頼して確実に作業を進めることが賢明です。費用はかかりますが、施錠に関わるトラブルを未然に防ぐメリットを考慮すれば、総合的に見ても安心感が大きい選択になるでしょう。
自動ドアの修理費用についてもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
サムターン交換後に行うべき確認とメンテナンス
交換作業を終えたらゴールではなく、スムーズな動作と防犯性を維持するためにチェックとメンテナンスが必要になります。作業後に必ず行うべき確認ポイントを押さえておきましょう。
交換直後の動作確認とトラブルシューティング
サムターン交換を終えた段階で、まずはドアを開閉して鍵の施錠と解錠が正常に行えるかをチェックします。
キーを回したときに引っかかりや異音がないか、サムターンを指で回した際にスムーズに連動するかを確かめてください。もしドアが重く感じる場合や、鍵が最後まで回らない場合は、ビスの締めすぎや部品の位置が少しずれている可能性があります。ネジの締め付け具合やサムターンの取り付け位置を微調整、改善しましょう。
また、防犯面を強化したい場合は、鍵を閉めた状態でドアを押したり引いたりして、隙間がないかを確認するのも大切です。サムターン周辺にぐらつきがないことを確認し、安全性を確保してください。
定期的な清掃と注油でスムーズな施錠を維持
サムターンを交換しても、メンテナンスを怠るとすぐに動作不良が起こる恐れがあります。
定期的に鍵穴やサムターン部分のホコリをエアダスターやブラシで取り除き、必要に応じて鍵専用の潤滑剤を少量使うと、施錠がスムーズな状態を保ちやすくなります。自動ドアのレールや吊り車、センサーも含めて点検を行い、異常があれば早めに対処することが重要です。
特に屋外に面したドアは、雨や砂ぼこりなど環境の影響を受けやすく、サムターンやシリンダーの内部に水分やゴミが入り込みやすいです。汚れが溜まると回転が固くなるだけでなく、錆や腐食を引き起こす可能性もあるため、定期的な清掃を徹底しましょう。
自動ドアのメンテナンスについてもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
自動ドアのサムターン交換は専門業者への依頼がおすすめ
自動ドアのサムターン交換は、防犯性や利便性を維持するための重要な作業です。サムターンの交換時は、ドアの種類に適合した部品の選定や、周辺の安全確保が求められます。
DIYで行う場合は費用を抑えられますが、ドア本体を傷つけたり互換性のない部品を取り付けるリスクがあります。自分での交換に不安がある場合は、専門業者への依頼がおすすめです。
サムターンの交換後は動作確認を念入りに行い、定期的なメンテナンスや清掃を実施してスムーズな鍵操作を維持してください。自動ドアの防犯対策を強化しながら安全性を高めるためにも、サムターン交換のポイントを正しく押さえておきましょう。
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