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自動ドアがうるさいときの原因と解消法を徹底解説
- 更新日:2025/06/06
自動ドアがうるさくなったとき、原因がどこにあるのか分からず、対処が難しいと考えていませんか。騒音を放置すると来訪者や利用者に不快感を与え、故障リスクが高まる要因にもなります。スムーズに開閉するためには、定期的な点検や正しいメンテナンスが欠かせません。
本記事では、自動ドアから発生するさまざまな騒音の原因と、その解消方法を詳しく解説します。
目次
自動ドアがうるさくなる主な理由
自動ドアの騒音は、部品の劣化や調整不良など、多種多様な原因によって引き起こされます。騒音の正体を把握すればスムーズに対処しやすくなります。利用者の安全や快適性のためにも、早めの対応が大切です。
ガイドレールや吊り車などの可動部品が摩耗している
自動ドアがうるさくなる要因として、ガイドレールや吊り車といった可動部品の摩耗や損傷が挙げられます。ドアは開閉のたびにレール上を滑走しており、長期間使うほど部品と接触する箇所が削れやすくなります。
さらに、砂やホコリなどの異物が入り込むと摩擦が大きくなり、ガタガタ音やキーキー音の原因になります。摩耗した状態を放置するとレールが歪んだり、部品が外れやすくなったりして故障を招く恐れがあるため、早めに清掃や交換を検討することが望ましいです。
ドアレールやサッシが歪んでいるケースもある
自動ドアまわりのレールやサッシが歪んでいると、ドアの動きがスムーズに行われず、開閉時に大きな音が生じやすくなります。レール自体が施工時点でわずかにずれている場合や、地震や振動によって建物に歪みが生じたことでレール位置が変化するケースがあります。
また、複数のドアが隣り合う大きなエントランスでは、1枚だけでなく複数枚のレールの調整が必要になることもあります。歪みを無視して使い続けると、吊り車やドアパネルが早期に摩耗するため、専門業者へ早めに相談してください。
駆動装置やセンサー不良が原因の騒音
自動ドアの開閉を制御する駆動装置やセンサーに不具合があると、モーターの動きが不安定になり、ギアやベルトが高負荷を受けて異音が発生しやすくなります。駆動部分にほこりや油汚れが溜まると余計な摩擦が増え「キーキー」「キュルキュル」などの音が聞こえることがあります。
また、センサーの誤作動によってドアの開閉タイミングがおかしくなると、急停止や再開が繰り返され、異音を伴いやすいです。電源系統や制御ボックスにエラーメッセージが表示されていないか確認し、必要に応じて業者へ点検を依頼しましょう。
自動ドアの騒音トラブルごとに考えられる具体的な原因
うるさくなった自動ドアは、異なる種類の音を発することがあります。音の性質やタイミングに着目することで原因を特定しやすくなるため、代表的なパターンを挙げて解説します。
ガタガタ音の場合:レールの摩耗や吊り車の不具合
ガタガタ音は、ドアとレール、もしくは吊り車とレールの接触部に問題が起きているときに発生しやすいです。レールや吊り車の摩耗が進むと滑らかな動きが阻害され、一部だけが浮き上がって振動を起こすことがあります。特に、人の往来が激しい建物や重たいガラス製ドアを採用している施設ほど、部品の消耗が早まる傾向があります。
地震や振動による建物の歪みも、レール位置をわずかにずらしてガタつきの原因になるケースがあるため要注意です。ガタガタ音を放置して使い続けると、吊り車やレールへの負担が大きくなり、最終的にはドアが動かなくなるトラブルにも発展しかねません。発生源を早期に特定し、レールの調整や部品交換を行うことが効果的です。
自動ドアのガタツキについてもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
キーキー音や擦れたような高音:潤滑不足や汚れの蓄積
金属同士が擦れるキーキー音は、潤滑不足が原因である場合が多いです。自動ドアの可動部には、摩擦を軽減するためにグリスやオイルなどが塗布されていますが、長期間メンテナンスを怠ると乾燥したり汚れで機能が低下したりします。その結果、吊り車やガイドレール、ブレ止めなどが金属音を発することになります。
さらに、レール周辺に砂やホコリが溜まっていると異物を巻き込みやすく、擦れる音がより大きくなる傾向があります。キーキー音は高周波音で周囲に不快感を与えやすいため、定期的に清掃したりグリスアップを行うことが大切です。
また、清掃する際は潤滑油を使いすぎると、逆にベトつきやゴミの付着につながります。適切な方法や手順での清掃を心がけましょう。
開閉の終わりに大きな衝撃音がする:クッションや振れ止めの不良
自動ドアが全開や全閉になる直前に「ドン」と大きな音を立てる場合、振れ止めやクッション機能が正常に働いていないことが疑われます。本来であればドアがレールの端に到達する際、衝撃を吸収して静かに止まる仕組みが組み込まれています。
しかし、部品が劣化していたり位置調整がずれていると衝撃が和らげられず、ドア枠やレールに強く当たることで大きな音が発生します。衝撃音を繰り返すうちにドア周辺の構造にダメージを与え、部品の破損や建物の歪みへと発展する可能性もあります。
特に大きなガラスドアではガラスの割れを引き起こす危険性があるため、音が気になり始めたら早めの対処が必要です。振れ止めやクッション用の部品を定期的にチェックし、必要に応じて交換や再調整を行うことが大切です。
自動ドアの異音についてもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
自動ドアがうるさいと感じたらできるセルフチェックと簡易対処
音の原因がはっきりしないときは、まず簡単なセルフチェックから始めるのがおすすめです。専門業者に依頼する前にできる対処を行えば、騒音が改善する場合があります。
レールや吊り車周辺の清掃と異物除去
セルフチェックとして最初に取り組みやすい方法が、レールや吊り車周辺の清掃です。ドアを開けた状態でレール内部や周辺を確認し、砂やホコリ、紙くずなどの異物が挟まっていないかをチェックしてください。目立つゴミがあれば、柔らかいブラシや掃除機などを使ってそっと取り除きます。硬いヘラなどでこすりすぎるとレールを傷つける可能性があるため注意が必要です。
清掃によって一時的に音が軽減するようであれば、摩耗そのものは進行しておらず、汚れがメインの原因になっている可能性が高いです。ただし、清掃しても変化がない場合は吊り車やレールが消耗していたり、駆動部品に異常があるケースが考えられます。そのときは専門業者に見てもらうことを検討しましょう。
簡易的なグリスアップや注油での改善
可動部が乾燥していると金属音やキーキー音が発生しやすいため、グリスや潤滑油の補充を試す方法があります。
ただし、自動ドア用のグリスやオイルは市販のものとは違う性質を持っている場合があるため、取扱説明書やメーカーの推奨品を確認してから使用しましょう。過度に注油するとホコリを呼び込みやすくなり、逆に動作不良の原因を作る恐れもあるため注意が必要です。
グリスアップ作業自体を難しいと感じたら、無理をせず専門業者に依頼してください。誤った潤滑でドアの開閉速度やセンサー感知が不安定になるリスクもあり、完全な解決どころかトラブルを増やす可能性があります。セルフメンテナンスはあくまで簡易的な対処として位置づけ、根本的な問題があると感じたら早めに専門家へ連絡してください。
自動ドアの騒音を解決するプロのメンテナンス手法
セルフチェックで改善しなかったり、部品の摩耗が疑われる場合には専門業者への依頼がおすすめです。プロならではの知見と技術で、騒音の原因を徹底的に解消します。
レール調整や部品交換による根本的な対処
専門業者が行う基本的なメンテナンスは、レールや吊り車の状態の確認から始めましょう。歪みが見つかったときはレールの位置を微調整し、吊り車がスムーズに走行できるようにセッティングを行います。部品が深刻に摩耗している場合は新品に交換し、ドアの動きが最適化されるよう調整を重ねます。
プロは経験豊富なため、ただ部品を替えるだけでなく他の箇所への影響も総合的に判断できます。例えば、ガタツキを解消しながら振れ止めやクッション機能の点検も同時に行い、衝撃音の原因を取り除くことが多いです。自動ドアの設置環境に合わせた最適なパーツ選定を行うので、騒音対策と同時にドア寿命を延ばす効果も期待できます。
モーターや制御系統の修理と適切な調整
音の原因が駆動装置や制御系統にある場合、モーターやベルト、ギアなどをチェックして必要に応じて交換や修理を行います。モーター内部のベアリングが劣化していたり、制御ボックスの設定が狂っていたりすると開閉動作が乱れ、うるさい音が出やすくなります。
専門技術者はエラーログや異常コードを読み取りながら問題箇所を特定し、設定を最適化して騒音を緩和します。また、センサーが誤作動してドアの開閉が頻繁に繰り返される場合にも制御系統の見直しが欠かせません。適切な感度調整や配線の確認を行うことで、余計な騒音が生じにくい状態をつくり出します。
また、総合的な修理・調整を実施すれば、騒音の改善だけでなく、ドアの動作全体が安定して快適に利用できるようになるでしょう。
騒音を予防するための日常メンテナンスと定期点検の重要性
自動ドアを正常な状態で運用するためには、トラブルが起きてからの対処ではなく、普段からのメンテナンスの習慣化が大切です。
こまめな清掃と定期的な注油で摩耗を最小限にする
レールや吊り車周辺にゴミやホコリが溜まることは、動作の妨げになるだけでなく部品の寿命を縮める原因の1つです。そのため、週に一度などの頻度でレール表面をサッと拭き取るだけでも騒音予防に効果があります。
さらに、取扱説明書に沿った方法で適量のグリスやオイルを定期的に塗布すれば、部品同士の摩擦を軽減できます。ただし、過度な注油は逆にホコリを吸着しやすくするので注意が必要です。
こまめな清掃と正しい注油をセットで行うことで、レールや吊り車、ブレ止めなどの摩擦を最小限に抑えられます。日常的なメンテナンスが自動ドアの騒音を防ぐために重要です。
専門業者による定期点検で大きな故障を予防する
自動ドアは日常的に稼働しているため、小さな不具合が積み重なると大きな故障を引き起こすリスクがあります。そのため、年に1回から2回程度の頻度で専門業者の定期点検を受けるのがおすすめです。専門家はレールや吊り車だけでなく、駆動装置やセンサーの動作、制御ボックスの設定状況などを総合的にチェックします。
早期発見・早期対処により、異音の原因になりやすい部品の摩耗や歪みを事前に修理でき、騒音を防ぐ効果も期待できます。さらに、メンテナンス履歴がしっかり残ることでトラブルが起きた際にも原因特定が早まり、迅速な修繕につなげやすくなります。
自動ドアがうるさい状態を放置するリスクを理解する
自動ドアの騒音は単なる耳障りな問題だけでなく、利用者の安全や建物全体のメンテナンスコストにも影響を与えます。放置せずに早めの対策を検討することが重要です。
うるさい音を放置すると、来客や居住者が不快に感じるだけでなく、ドア周辺の部品がさらに摩耗して故障のリスクが高まります。勢いよく衝突するような衝撃音が続く場合は、ドアが割れたりレールが外れたりする危険性があります。建物の信頼性やイメージダウンにもつながり、商業施設では顧客満足度の低下を招きかねません。
最悪の場合、ドアの脱落や急停止によるケガも起こり得るため、重大な事故を防ぐためにも騒音に気づいた時点で対応に乗り出したほうが安全です。プロの点検と適切な修理で、騒音と安全面の不安を同時に解消できます。
自動ドアがうるさいときは専門業者の修理や調整を依頼しよう
自動ドアがうるさいと感じたときは、レールや吊り車、駆動装置など複数の箇所が原因になっている可能性があります。
摩耗や歪み、潤滑不足、センサー誤作動などを放置してしまうと、騒音が悪化して来訪者の不快感を招くだけでなく、大きな故障や事故へ発展するリスクも高まります。早めにセルフチェックを行い、必要があれば専門業者に依頼して根本的な修理や調整を検討しましょう。
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