悪質な自動ドアの詐欺商法に気をつけましょう【点検詐欺商法】

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悪質な自動ドアの詐欺商法に気をつけましょう【点検詐欺商法】

更新日:2023/06/14

ここ10年くらいで自動ドアの点検詐欺商法が流行り、業界としても大きな問題になっています。ここは自動ドアの詐欺商法の手口と引っかからない方法をまとめました。

自動ドアの飛び込み営業に注意!詐欺率95%!

まず知っていただきたいので自動ドアメーカーも独立系の自動ドア修理会社も飛び込み営業は基本行わないという点です。定期保守メンテナンスの契約をシている場合は定期的に自動ドアの点検に訪れますが事前に日程の案内は出しますので飛び込みで自動ドアの業者と名乗る者が訪ねてきたら大いに警戒してください。

悪質!自動ドア詐欺業者の手口とは

自動ドア詐欺の一例

1.突然「自動ドアの点検に来ました」と言って自動ドアの点検を勝手に始める。(めったにないことなので管理業者がどこかなんて覚えていないことがほとんど)

2.自動ドアのセンサーやその他の部分をいじってその日はそのまま帰る。

3.数日後後に突然自動ドアが動かなくなる。(センサーのコードが断線していた)

4.自動ドアに貼ってあるステッカーの電話番号に連絡すると先日いじった担当が修理に訪れる。

5.高額な修理費用を請求される(50万円以上)

6.点検後すぐに故障したのを不審に思いステッカーを確認すると正規のステッカーの上に他社のステッカーが貼られていることが発覚。

7.業者を問い詰めるとセンサーに細工をしていたことも発覚

これは運良く詐欺が発覚した事例です。恐ろしいのがこの詐欺会社がしっかりしたホームページをもって全国に営業所も持っていること。一応、一担当者の暴走ということで警察沙汰にはならなかったようです。

ステッカーの張替え(基本)

詐欺業者の基本中の基本。中には自身のエリアの自動ドアに自社のステッカーを貼って回っている業者もあります。ほかにも「無料点検に来ました」といって、簡単な点検後に自動ドアについている連絡先シールを張り替えていく業者もいます。ただ張り替えるだけならまだしも中にはセンサー等を故障させてからステッカーを張り替える業者もいますので、飛び込みの無料点検は基本断ることをおすすめします

不要な部品交換を提案

消費者の無知を利用して交換の必要がない部品の交換や自動ドアの全交換を提案する業者がいます。あまりにも高額でしたら他社の自動ドア修理業者にもう少し安く直せないか相談してみましょう。

補助光線センサーのいたずら

補助光線センサーは外に露出しており、誰でもいじれる状態にあることが多いです。自動ドアを扱っている者ならどういじれば不具合が起こせるのかは知っております。シャッターのない店舗様などは夜間のいたずらに注意してください。

リース契約を提案し交換費用を安価に錯覚させる

前項目とセットでちょっとした故障でも自動ドアの全交換を月額5,000円の10年リースのような契約で提案してくる。一見すると毎月5000円程度で安く感じますが総支払額は50万円を超えます。自動ドアの修理交換の際は支払いの総金額で考えるようにシましょう。

もっともらしい嘘をつく(社名が変更、メンテナンスの委託先が変更など)

この自動ドア会社は倒産した、社名が変更になったなどと偽って、点検を促す業者がいます。とくにナショナルやダイハツが自動ドア事業を撤退した時に非常に流行りました。繰り返しになりますが自分から営業する自動ドア業者にはこころを許さないよう注意してください。

自動ドア詐欺に合わないために気をつけること

自動ドアの修理はマッチングサービスもしくはメーカーに依頼する

自動ドアの大手メーカー(ナブコ、テラオカ、JADなど)に直接いらいするというのが一つ。価格は高めになりますが、安心感はやはりメーカーが一番です。もう一つは地元の自動ドアの修理業者を紹介するサービスを利用することです。こちらも詐欺的なことをする自動ドア修理業者は基本登録から外れるのである程度安心して依頼出来ます。価格もメーカーよりかは目に優しいです。

複数社に相見積もりをとる

いろいろなところで書いていますが、これに限ります。自動ドアは非常に高価な設備です。修理や交換をする際、理想は3社、少なくとも2社の見積りを比較しましょう。

ステッカーを盲信しない

まさかステッカーに間違いはないだろう・・・この心理を詐欺会社は利用します。何かおかしいと思ったらインターネットで「自動ドア修理」と検索して自分で見つけた業者に相談しましょう。もちろん弊社に相談いただいても大丈夫です。

まとめ

自動ドアの詐欺に合わないための対策と詐欺会社の手口を簡単にまとめました。覚えてもらいたいことは営業できた自動ドア修理業者には気を許さない。自動ドアの修理の際は相見積りを行うとう2点です。

この記事の監修者
著者情報酒井 隆

経歴

自動ドアに携わって17年以上。 大手自動ドアメーカーで8年、自動ドアの製造および施工事業に従事後、自動ドアメンテナンスに合流。 今は中部地方のチームリーダーとして自動ドアの修理工事の指導を行う傍ら、WEB担当として情報発信も行う。

実績

  • 独立後800件以上の施工件数
  • メーカー問わずマンションの自動ドアから大型商業施設の自動ドアまで幅広く経験

保有資格

  • 自動ドア施工技能士
  • 自動ドア保守・メンテナンス管理者
  • 第二種電気工事士
  • 防火シャッター・ドア保守点検専門技術者証
  • 消防設備士免状

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