自動ドアが反応しない?不具合の原因や対処ステップを紹介

ブログ

自動ドアが反応しない?不具合の原因や対処ステップを紹介

更新日:2024/08/31

国内で毎年15万台前後生産されている自動ドア。現代では外を歩けば自動ドアを見ない日はないでしょう。

私たちが押したり引いたりしなくても開閉してくれる便利な自動ドアですが、稀に思うように反応しないこともあります。

では、自動ドアが反応してくれないときは、どのような対応をすれば良いのでしょうか。

本記事では自動ドアの仕組みや具体的な不具合の事例、自動ドアが反応しない意外な原因や、私たちができる対処方法についてまとめています。

ぜひ、最後まで読んでみてください。

 

自動ドアの仕組み

現代では、外を歩けば必ずといって良いほど見かける自動ドア。

私たちが何気なく使用している自動ドアですが、実は大きく分けて以下の2つの種類があります。

・タッチ式自動ドア

・センサー式自動ドア

順番に解説します。

 

タッチ式自動ドア

私たちがよく見かけたり利用したりする自動ドアのひとつに、タッチ式自動ドアがあります。

タッチ式自動ドアは文字通り、ドアに触れることで開く自動ドアです。

ドアにタッチしなければ開かないため、利用する側に少しだけ手間がかかります。

しかし、ドア付近の人通りが多い店などではドアにタッチしなければ開かないことは大きなメリットでしょう。

このタッチ式自動ドアには、押すタイプのタッチ式自動ドアと触れるタイプのタッチ式自動ドアの2種類があります。以下の表はそれぞれのドアの仕組みや特徴についてまとめたものです。

押すタイプ

・ボタンのようになった部分を押すことでドアが開く。

・押しボタンの中には電波送信部分、ボタンが押されたことを検知する機械、電池が格納されている。

・ボタンが押されることで発信された電波を検知すると、ドアが開く仕組みとなっている。

触れるタイプ

・軽くタッチしただけでドアが開くため、小さな子どもや力の弱いお年寄りにも開けやすい。

・触れる部分の付近から赤外線が通っており、その赤外線に触れたことをセンサーが検知してドアが開く。

このように、タッチ式自動ドアと一口に言っても2つの種類があります。

また、どちらのタッチ式自動ドアも電池で動いているため、寿命がある点は建物を管理をしている立場の方にとってはデメリットかもしれません。

 

センサー式自動ドア

2020年の新型コロナウイルス流行を機に需要が高まったのがセンサー式自動ドアです。

センサー式自動ドアはドアに触れる必要がないため、感染症流行時にも安心して使用できるでしょう。

商業施設に多く設置されており、ドアの上部に黒いセンサーがあることが特徴です。

センサー式自動ドアには超音波式と赤外線式の2種類があります。以下の表はそれぞれのドアの仕組みや特徴についてまとめたものです。

超音波式 ・超音波の反射を計測することで、人の動きを感知してドアが開く

・誤作動は少ないが、振動に弱いため大きな道路に面した場所や振動が伝わりやすい建物では誤作動が起こりやすい

赤外線式 ・熱や光を感知してドアが開く

・屋外で誤作動を起こすことが多い

 

感染対策ができ、簡単に開くというメリットがあるセンサー式自動ドアですが、環境によっては誤作動が起こりやすいというデメリットもあります。

 

自動ドアが反応しない?不具合事例紹介

自動ドアの不具合に遭遇したことがある方は少ないですが、現代で生活している限り自動ドアの不具合に遭遇する可能性はあります。

自動ドアのよくある不具合は、以下の3つです。

・自動ドアが開かない

・自動ドアが勝手に開閉すす

・自動ドアが不自然な動きをする

順番に解説します。

 

自動ドアが開かない

自動ドアの不具合で最も多いのが、自動ドアが開かないというケースです。

ドアの前に人が立ったり手をかざしたり、ボタンを押したりしても開かず、手動であればドアが開くケースもあれば、手動でも開かないケースもあります。

自動で開かなくなってしまった自動ドアを無理に開けることは危険が伴います。

この後に解説する原因を見つけ、冷静に対処しましょう。

 

自動ドアが勝手に開閉する

人が立ったり触れたりしていないにも関わらず、自動ドアが勝手に開閉する不具合もあります。

自動ドアが勝手に開閉することは、使用する側にはあまり影響を与えませんが、自動ドアを動かすための無駄な電力がかかります。

電気代が高くなっている近年では、このような不具合が起こると管理者側にとって大きな負担になりかねません。

自動ドアが勝手に開閉しているところを目撃した際には、建物の管理者や自動ドアのメーカーに連絡しましょう。

 

自動ドアが不自然な動きをする

自動ドアが途中までしか開かなかったり動作があまりにも遅かったり、異音がしたりする不具合もあります。

ドアが完全に開ききっていない状態で無理に通ろうとすることは危険が伴うため、ドアが途中までしか開いていないときや動作が遅いときは、無理に通らないようにしましょう。

また、自動ドアが不自然な動きをしているときや異音がしているときも、以下で解説する原因を見つけて冷静に対処することが望ましいです。

 

自動ドアが反応しない原因

自動ドアが反応しなかったり、不自然な動きをしたりする原因はいくつかあります。以下の8つは、自動ドアに不具合が発生した際に一般的に考えられる原因です。

・センサーが汚れている・濡れている

・ガイドレールにモノが挟まっている

・電源が入っていない

・鍵がかかったままになっている

・近くにモノが置いている

・開閉速度の調整が適切でない

・電気系統の不具合がある

・部品が劣化・老朽化している

順番に解説します。

 

センサーが汚れている・濡れている

自動ドアの不具合の原因として、センサーが汚れていたり濡れていたりすることが考えられます。

自動ドアの種類によってはセンサーが人を感知して開閉するためです。

このセンサー部分が汚れていると感知しなければいけない人の動きを遮ってしまい、ドアが開かなくなってしまったり、汚れが付きっぱなしになっていることが原因で、ドアが開きっぱなしになったりすることがあります。

特に雪が降ったあとにはセンサーに汚れが付着しやすいため、降雪後は自動ドアの誤作動に注意しましょう。

 

ガイドレールにモノが挟まっている

ガイドレールとは、自動ドアの上下にあるレールのことです。ここにモノが挟まってしまうと不具合が発生する可能性があります。

特に、自動ドアが屋外に設置されている場合は石や砂、ホコリなどの異物が詰まりやすいです。

自動ドアが動かない、あるいは動きが不自然などの不具合を発見した際には、まずはガイドレールにモノが挟まっていないか見てみましょう。

自分で簡単に取り除けるような場合には、取り除いてみて様子を見ると良いです。

 

電源が入っていない

自動ドアが開かないなどの不具合のときは、そもそも自動ドアの電源が入っていないことが考えられます。

単なる電源の入れ忘れだけでなく、ブレーカーが落ちてしまっていたり、電源コードが抜けていたりする可能性もあります。

自動ドアが動かない場合、まずは電源がきちんと入っているか、ブレーカーが落ちていないか、電源コードが抜けていないかをよく確認しましょう。

 

鍵がかかったままになっている

自動ドアにも鍵があります。鍵をかけたまま電源を入れても、もちろんドアは開きません。

特に、閉店後や休館日には施錠されていることが考えられます。

電源が入っているのに自動ドアが動かない場合には、施錠されていないか確認してみましょう。

 

近くにモノが置いてある

自動ドアの近くにモノが置いてあることも、不具合の原因として考えられます。

センサー式の自動ドアの場合、センサーが人の動きや熱、光を感知してドアが動くためです。稀に、虫や鳥にも反応してしまうこともあります。

そのため、センサー付近にモノを置いてしまうとセンサーが誤作動して不具合が生じる可能性があるので、自動ドアの付近にはモノを置かないように注意しましょう。

 

開閉速度の調整が適切でない

自動ドアの開閉速度は調整することが可能です。

開閉速度が速すぎる、あるいは遅すぎると感じたときには開閉速度を調整すると解決することがあります。

また、以下の表は自動ドアの一般的な開閉速度をまとめたものです。

 

オフィスビル 病院・公共施設
開く速度 500㎜/秒以下 400㎜/秒以下
閉まる速度 350㎜/秒以下 250㎜/秒以下

参照:ナブコ自動ドア取扱説明書

 

小さな子どもやお年寄りも利用することが想定される病院や公共施設では、オフィスビルに比べて開閉速度をゆっくりにすることを推奨します。

自動ドアの開閉速度を設定する際には、ぜひこちらの表を参考にしてみてください。

 

電気系統に不具合がある

ブレーカーや電源コードなどの電気系統に破損や故障などの不具合がある場合も、自動ドアの不具合に直結します。

また、電気系統の不具合は火事の原因にもなりかねません。

自動ドアの不具合を発見した際には、電気系統の不具合の有無も必ず確認し、不具合があれば直ちに修理業者に依頼するなどして危険がないようにしましょう。

 

部品が劣化・老朽化している

ドアの動きが遅かったり異音がしたりする場合は、部品が劣化・老朽化している可能性があります。

自動ドアの耐用年数は、定期的にメンテナンスを行っているという前提で一般的に10~15年です。

部品の劣化・老朽化の例としてベルトや滑車の摩耗や切断が挙げられます。

このような部品の修理や交換は専門の業者でないと難しい場合がほとんどでしょう。部品の劣化や老朽化に気づいたら、不具合の有無に関わらず、専門の業者に依頼しましょう。

また、突然の不具合を未然に防ぐためにも定期的にメンテナンスを行うことをおすすめします。

 

自動ドアが反応しない時の対処方法3ステップ

自動ドアが反応しないときには冷静になり、以下の3ステップを行いましょう。

・ステップ1:不具合の原因を突き止める

・ステップ2:自分で改善してみる

・ステップ3:改善しない場合は業者に依頼する

・(補足)とにかく手動でドアを開けたいとき

順番に解説します。

 

ステップ1:不具合の原因を突き止める

自動ドアに不具合が発生したら、まずは原因を突き止めることに努めましょう。

原因が分からないのに、闇雲に自動ドアを触っていては改善できません。

例えば、センサーの汚れの有無やドアの上下にあるガイドレールにモノが挟まっていないか、そもそも電源は入っているのか、鍵がかかったままになっていないかなどをよく確認しましょう。

 

ステップ2:自分で改善してみる

自動ドアに不具合が生じている原因が分かったら、自分で改善してみましょう。

ただし、素人でも改善できそうな場合に限ります。

例えば、センサーが汚れていたら布で拭き取ってみたり、ドアの上下にあるガイドレールに石やゴミなどの異物が挟まっている場合には取り除いてみたり、そもそも電源が入っていなければ電源を入れて動作を確認してみたりということが挙げられます。

このような、素人でも簡単に改善できるようなケースであれば、自分で改善しても問題ありませんが、改善が困難であれば無理せずに業者に依頼しましょう。

 

ステップ3:改善しない場合は業者に依頼する

自動ドアに不具合が発生し、自力で改善できない場合には必ず専門の業者に依頼しましょう。

どうにか自分で改善しようとして闇雲に操作してしまうと、更なる故障に繋がるだけでなく、思わぬケガや事故を招いてしまいます。

自力で改善できないと判断したら、安全のために必ず業者に連絡しましょう。

 

(補足) とにかく手動で自動ドアを開けたいとき

とにかく手動で自動ドアを開けたいときには、自動ドアのロックを解除して電源を切り、ドアが動く方向に手動で動かせば、自動ドアを開閉できます。

基本的に自動ドアは、緊急時に手動で開閉できる仕組みになっているため、このようなことが可能なのです。

しかし、自動ドアに不具合が発生した場合には、まずは原因を突き止め、自力で改善できない場合には専門の業者に依頼するのが最も望ましいです。

急いでいるときや緊急時など、どうしても手動ですぐに自動ドアを開けたいときに限り、手動で開ける方法を試してみてください。

ただし、異物の挟まりや部品の故障により、手動で自動ドアが開かないときは無理せず専門の業者に依頼しましょう。

 

自動ドアが反応しない時は原因を突き止めて適切に対処しよう

国内で年間15万台前後生産され、外に出れば必ずといって良いほど見かける自動ドア。

自動ドアが開かなかったり不自然な動きをしていたりする場合は、原因を突き止めて適切に対処することが大切です。

例えば、自動ドアが開かない場合には、そもそも電源が入っていなかったり鍵がかかったままになっていることがあります。

他には、自動ドアが途中までしか開かなかったり動作があまりにも遅かったりする場合には、ドアの上下にあるガイドレールにモノが挟まっていることや、開閉速度が適切でないこと、部品の劣化・老朽化などが原因である可能性があります。

このような原因を無視して、闇雲に自動ドアを操作しても改善は見込めません。

必ず原因を突き止め、自分で改善できるようであれば落ち着いて改善してみましょう。

しかし、自動ドアの不具合は素人が自分で解決できるものばかりではありません。自分で改善することが難しいと判断した場合には、無理せず専門の業者に依頼しましょう。

The following two tabs change content below.

stocksun

最新記事 by stocksun (全て見る)


プライバシーポリシー