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自動ドアの部品ごとのお手入れ方法を解説します!日々のメンテナンスが長持ちの秘訣
- 更新日:2023/05/31
自動ドアの耐用年数は、およそ7年と言われています。その間、法律で定められた法定点検がないため、事業者によっては7年間メンテナンスを一切せずに稼働させることも。
とはいえ自動ドアも精密機械ですので、日々のお手入れやメンテナンスを怠ると起動センサーの検知機能が低下し、スムーズに開閉しない場合もあります。
そこで、大切なのが日々のお手入れです。
ここでは、自動ドアの部品ごとのお手入れ方法を具体的に解説します。
「素人ができるお手入れなんて限られるのでは?」
確かにこのような意見もありますよね。しかし、日々のお手入れこそが重要でこれを怠ると故障にもつながりかねません。できることから1つずつ確認しましょう。
確かにこのような意見もありますよね。しかし、日々のお手入れこそが重要でこれを怠ると故障にもつながりかねません。できることから1つずつ確認しましょう。
目次
自動ドア部品名称とその機能一覧
<自動ドア各部名称一覧表>
自動ドア各部名称 | 機能 |
---|---|
エンジン(ドアエンジン) | エンジンとは、自動ドアの開閉動作に直接作動する動力装置のこと。現在は、電気モーター製が多い。 |
コントローラー(制御装置) | センサーやモーターと連動し、センサーからの信号を検知し、モーターに開信号を送ります。抵抗を検知し安全な作動を助けます。 |
ガイドプーリ(戸車) | 自動ドアがスムーズに開閉するための、タイヤに当たる部品。ガイドプーリの上部は、ベルトに固定されています。 |
ベルト(タイミングベルト) | ゴムや金属線、樹脂で製造されておりモーターの回転をドアに伝えます。自動車のタイミングベルトのように摩擦によって経年劣化します。 |
センサー(光電スイッチ) | 自動ドアの目として、人の接近を感知するセンサーのこと。赤外線やマイクロ波の反射によって物体を検知し、ドアが開閉します。 |
センサー(タッチスイッチ) | 自動ドア面に設置したタッチプレートを手動で押す、またはドア面に手を近づけることで感知するセンサーのこと。 |
補助光電センサー(安全光線) | ドア通過中の人やドア間近で停止した人がドアに挟まれることがないよう、より安全性を高めたセンサー。 |
ガイドレール | 自動ドア最下部にある溝のこと。ドアが外れたり、軌道の外に飛び出ないように押せています。最下部にあることから、ゴミが挟まりやすい部分でもあります。 |
鍵 | 通常のドアと同様に、電源のON/OFFに関係なく施錠可能。 |
自動ドアは、様々な精密部品から構成され、それぞれに役割があります。
自動ドアが故障した際や、トラブルが発生した場合には、上記の表もご覧になっていただき、迅速に自動ドア修理業者に連絡しましょう。
不具合が生じている箇所を自動ドア修理業者にお伝えするだけでも、その後の対応がスムーズに運びますよ。
自動ドアの各部品お手入れ方法を解説します!
前章で自動ドアの各部品名称や、その機能一覧をある程度ご理解できたと思いますが、いかがでしょうか?
上記機能一覧の全ての部品を、お手入れできるわけではありませんが、自動ドア修理業者ではなくてもできる日々のお手入れ方法についてご紹介します。
ガイドレール周辺のお手入れ方法について
ガイドレールは、冒頭の画像にもある通り、自動ドア最下部にある溝のことを言います。
ガイドレールがあることで、自動ドアが急に外れたり、軌道の外に飛び出ないような役割があるのですが、時折埃・石・雪などのゴミが挟まることがあります。
ガイドレールのゴミを放置してしまうと、ドアの開閉不良につながり、やがては故障の原因になりかねません。
ガイドレールのゴミによって、開閉用のモーターなどの故障を引き起こすこともありますので、ゴミが埃などの場合には掃除機によって吸い取りましょう。
また石や、雪などが詰まっている場合にはその都度「ほうき」などを使用して除去します。
非常に簡単なお手入れだと思われるかもしれませんが、自動ドアには駆動部や制御部など精密な部品で構成されている場所もありますので、そのような部分は素人ではメンテナンスできません。
簡単だと思えるお手入れでもすごく大切なことだと認識して、定期的に行ってください。
起動センサーのお手入れ方法について
冒頭の画像でもご承知の通り、自動ドア上部には、人を検知する「起動センサー」がついています。
この起動センサーは、検知面が汚れたり、雪や雨が付着すると検知機能が低下する恐れがあります。
定期的に検知面を確認し、汚れている場合には「マイクロファイバー」などの柔らかく検知面を傷つけない布で、優しく拭き取ってください。
汚れがひどい場合には、いきなり乾いた布で拭くのではなく、軽く水を含ませた布で一拭きしてから、乾拭きすることをおすすめします。
基本的にはマイクロファイバーの布で乾拭きをお願いします。汚れがひどく心配な場合には、自動ドア修理業者へ連絡をしましょう。
ステンレスやアルミニウムおよびガラス部分のお手入れ方法
ステンレスやアルミニウムは、素材として汚れが付着しても落ちやすい部分ですので、基本的には最初に表面を水拭きし、その後乾拭きで拭き取ってください。
汚れに強い素材ではあるものの、お手入れの際はマイクロファイバーのような素材にダメージを与えにくい布を利用しましょう。
万一、水拭きで汚れが取れない場合には、「中性洗剤」を1〜2%水で薄めた水溶液に布を浸して、水拭き、乾拭きの順で行ってみるのもおすすめ。
補助光電センサーのお手入れ方法
補助光電センサーは、起動センサーでは対処できない場合に開閉をサポートするセンサーで、自動ドア側面に装着されています。
補助光電センサーも、起動センサーと同様に検知面の汚れから、検知機能が低下することがありますので、定期的に柔らかい布で乾拭きをお願いします。
タッチスイッチのお手入れ方法
タッチスイッチとは、自動ドアに触れることで開閉の信号が送られるタイプの自動ドア装着品です。
具体的には、自動ドアに手を近づけるだけで赤外線センサーが検知する「非接触タイプ」と、「押しボタンスイッチ」と言って、ボタンを押すことで自動ドアが開閉するタイプ、さらに自動ドアのスイッチに軽く触れると作動する「自動ドア取り付けタイプ」などがあります。
押しボタンスイッチの場合には、スイッチ自体に電池が内蔵されているため、電気切れの確認と、スイッチ表面を乾いた布で拭き取る程度のお手入れで問題ないでしょう。
それ以外の「自動ドア取り付けタイプ」や「非接触タイプ」は、センサーによって感知するため、汚れに弱い特性があります。
ですので、マイクロファイバーのような柔らかい布で、軽く表面を拭き取っておきましょう。
また、自動ドアタッチスイッチは多くの人の手が接触する部分です。
衛生面を考慮するのなら、定期的にアルコール綿で消毒することをおすすめします。
表示ステッカーや警告表示ラベルの剥がれがないか確認しよう
自動ドアに衝突をして事故に遭うことがないよう安全対策の一環で、自動ドア表面に「注意喚起ステッカー」を貼っているかと思います。
この注意喚起ステッカーがあることで、自動ドアの危険性やそこに自動ドアがありますよということお知らせできますよね。
この注意喚起ステッカーは、定期的に確認して、剥がれがないか、劣化して色あせていないかを点検しましょう。
必要に応じて新しいものへの交換が必要です。
自動ドアの各部お手入れの際は必ず電源を切りましょう!
自動ドアのお手入れを行う際は、必ず自動ドアの電源を切ってから行いましょう。自動ドアの電源が入ったままですと、自動ドアによる事故の原因にもなり得ます。
必ず自動ドアの電源を切った状態かお手入れ前に確かめることをおすすめします。
まとめ
自動ドアは、制御装置や駆動モーターなど精密部品で構成されています。それだけに、日々のお手入れが不足した状態で放置してしまうと、それが原因で故障につながることも。
もちろんプロではないため、できるお手入れは限られてしまいますが、日々のお手入れこそが重要ですので、ぜひ本記事を参考に行ってみてください。
また、弊社は自動ドアメンテナンスにおいて多くの実績があり、急な故障以外にも自動ドアのスポットメンテナンスを承っております。
「起動センサーの汚れがなかなか落ちない」
「タッチスイッチの反応が鈍い」
など、どんなささいなことでもお気軽にご相談ください。スポットメンテナンスは、15,000円より対応可能でございます。

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